[訓練所時代から、演習をサボっては罰則を受け、
大学へ特別講習という名で講義を受けに行って居眠りをし、
その度に教授や教官に大変よく叱られたものだ。
特に、若作り>>80などと言って更に怒られた記憶は新しい。
それでも除隊処分を受けなかったのは
家柄。それだけの簡単な理由だった。
それはダーフィトにとっては詰まらない理由と
たった一言で済まし得るものだった。
…日々新兵の脱走が相次ぐような場所では尚更だ。
いっそ、除隊処分や脱走を許されたなら楽だったろう。
しかしマクワイアの家から掛かる期待は重く、
家督を継ぐべきダーフィトの不名誉をよしとしなかった。]