[それからどれだけの間、震えていたのだろう。
次々と残る決断を周りの人がしていく中で、
私は未だ決められずにいた。
怖い……。
残る決断をした場合と脱出する決断をした場合、
それぞれの選択のその後を必死に考える。
そしてーーー]
私は……皆みたいに強くはないから……。
世界とか人類の為とか、そんな立派なことは言えなくて……。
この選択はどちらも怖くて、恐ろしくて……。
だから考えたの、どっちの方が怖くないかって。
残って灼かれて死ぬのは怖い。
一度死にかける体験をしたから、
もう二度としたくない。
怖い。私は生きたい……。