人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


鷹の眼 イングリッド

 騎士団の壊滅阻止を優先しても、騎士の二人のうち、一人は助かるの。
 世界の終焉を阻止するために…人類のうち、半分を殺しても、半分は生き残るわ。

 どんなに酷い世界でも、それでも続くの。
 世界自体が滅びれば、誰一人存在しなくなってしまうのよ。
 それよりはずっと、ましではない…?

 …今の私の、私の行動理由は、これ。
 私が私でなくなっても、もっと大勢の人を護るのよ。


[間違っていると思う。そんな方法で開門を阻止することなど。

だが、テオドールの選んだ道は、小を捨て大を生かす道。
…あの日、クロイスの双子が選んだ道と同じに見える。

これが正しいと、認めて欲しかった。
…そうでなければ、
自分の取りたかった道を彼が貫き通せると、示して欲しかった。]*

(298) 2014/04/05(Sat) 22:21:15

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