[聖女を護る騎士然と、嘗ての友と対峙する男。耳で拾った囁きに、少しだけ笑みを噛むと、言葉には答えなかった。女の子相手に嘘を吐くなんて、沽券に関わる。彼女の祈り>>286を背負い、笑んだバルタザールに瞳を揺らす。>>287近づいてくるもう一つの光も感じながら、>>288右腕を重力に任せたまま、床を蹴った。バルタザールとの距離を一気に消化し、眼前まで。]