− 黄砂の村 −[片手が使えずとも馬を御すアイリの手綱捌きに不安はない。彼女の案内に従って、黄砂に覆われた小さな集落へと辿り着いた。イルマと会ってなにやらお護りだという輪を渡される。>>292掌サイズのものを選んで礼を言い、胸のポケットにしまっておいた。] 手当の場にわたしは立ち会わない方がいいだろう。 先に、伝言を届けにいっている。 休めるなら休んでほしい。[アイリにそう告げて、馬を立ち木につなぐとオズワルドを探しに向かった。]