みんな、聞いてほしい。
『虚無』の本体が本気を出してきた……このままだと、泥沼の消耗戦に突入する。
だから、こちらは一撃必殺を狙うべきなんだけれど。
あれの核を砕くには、相応に重い一撃が必要なんだ。
斬ったり突いたり射たりするよりも、叩き壊す方が通るというか、何というかでね。
[昔はそれで苦労したよなー、なんて思考が横道に入りそうになるのはちょっと抑えて]
俺のこれでもなんとかなるとは思うけど、確実性を取りたいから。
……『虚無』の核を砕く役目、きみたちの中の一対に託させてほしい。
勿論、俺たちも全力で援護するから。
[一度自身の剣を見た後、改めて若き騎竜師たちを見回して。
告げる声音は、静かなもの。*]