[タイガの身を護るように奔った光は、彼の揮う爪牙に慈悲の加護を与えた。魔獣の身を蝕むことが無かったのは、彼にはとうに馴染んだ私の魔力をも帯びているからだろう]──![更に奔れ、と示した声に応じた光が、タイガの背後に迫った戦乙女の胸を穿ってその力を散らさせた*]