それでも、[───ぽん。と、手を置く。子どもにするように。相手は、自分より随分年上の魔女であるはずだったけど] 俺は────、男ですから。[子どもと思われようと、…思いを嬉しく感じようとも。譲れないものがあると告げて立ち上がる。ざ。と、不穏な空気が吹きつけてきて頬を撫でた。ガートルードも同じく異変に気づいただろう。現れたのは、赤い肌をした異形の悪魔。炎映す瞳がギラリと───魔女を映す>>290]