被害が出るといけないですし、あちらは一旦控えていますよ。
教官の案内があってからは留守番を残して回収に人を割いているようで。
周辺で生徒はいるので、全く目がないわけではないですが……。
[気温の高い夏付近でなかったのは幸いか。
青年の屋台でも、既に作った生地は一旦焼き切ってしまっている筈だ。
つまりは売られていない品物がたくさん残っている。
気を付けて見てきた心算だが、向こうは動くものだから一時間後に同じ状態とも限らない。]
先輩は普通の菓子と例の菓子の判別なんかは可能でしょうか。
[動く菓子は精霊力の塊のようなもの。
精霊師である彼なら、判別するのも可能ではないだろうか、と。]