……ふむ?[その予備動作の途中、魔獣の身より散った緋色が見えた>>296。 彼の者の傷付くを厭わぬ戦い方はいつものこと、それに口出しするは魔王の役目ではないが] ――散れ。[タイガの周囲を雷属を帯びた"手"が飛び回り、小規模な電撃を幾度も散らした。 高火力を叩き込まずあえて動きを制限する程度の威力に留めたことの、意図を口にはしなかったが]