はい、僕も福引で。
輝音さ……ええと、同じ高校の先輩と一緒に来たんですよ。
今は別々に行動していますが。
[>>289良かったと言われれば、素直に喜んだように笑う。
失礼します、と告げて、相席の許可が貰えれば同じテーブルに着こうと。]
…………。
[後藤をじっと見つめる。
男子でありながら堂々と女性の格好をして外を歩くことは、結構すごい事だと改めて思う。
そんな彼が、人間の力だけではどうにもできない願いを抱く事はきっとないのだろうな、とも。]
……後藤さんが、少し羨ましいです。
[何気なしに、羨望とも嫉妬とも取れる言葉がぽろっと漏れた。]