人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


【見】 白絽侯 ソマリ

― 城の一室 ―

[意思持つ霧は廊下をひたひたと漂い満たす。
先ほど感じた異変の気配>>220 に近づいて、扉の隙間より滑りこんだ。
霧の流れは細く細く伸びゆき、銀色の小さな蛇へ姿を変える。

見えぬ蔦に絡め取られた青銀と、可憐にさえずる金糸雀とを見上げ、ティーテーブルの上に這い登る。
細い身体をくるりと丸めれば、一個の装飾品のようにもなった。


瞬かぬ金の眼がふたりを見つめ、赤い舌がちろとひらめく。]

(298) 2015/01/30(Fri) 13:04:19

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