[そうして、対峙するは銀灰の将。記憶よりも大人びて成長した青年の姿に、僅か目を細めた。] そうか。奇遇だったな。 儂はここを通って、主の元へ参ると約しているのだ。 ───通しては、もらえないかね。[切っ先を下げることなく、迷いなき若き将へと返す。問う形のそれは問いならず、ひたと静かな瞳が烈火のまなざしと交わった。//]