[間一髪、前方に身を投げ出した背中の上を、熱い痛み一筋残して穂先が通り過ぎる。直後、振り回された竜の尾が戦乙女をひと薙ぎに叩き落とし、消滅させた。] ……危なかったのじゃ…。[もう少しで、あの飴を食べさせられるところだった。と、青い顔で立ちあがる。はらりと背中はだけかけた服を、そっと樹精が押さえていた。]