『まあ、この調子なら多分、あっちも鎮められるだろうから。
ここは、お姫たちに任すよー』
任せてくれるのはいいんだけど、白兄は?
『俺は、ここにいて、『澱み』の流出抑えないと。
……あと、今の地味にけっこーいたかった』
…………それは自業自得でしょっていうか、最初から説明してくれればいいのに!
『だって、それじゃお姫本気にならないでしょー?』
[さらり、と言われた言葉は否定すべくもなく。
むう、とむくれて睨み上げるが、妖白狼はどこ吹く風と尻尾を振るのみで。
これ以上は言っても無駄かと思ったから、調査隊の面々へと向き直り]