− 首都ローバンスへの途上 −
[忙しそうな気配の中で、マチスは情報を共有してくれた。]
さてと、
[マチスの努力を疑ってはいないが、万端の準備を整えられるとは考えていない。
反撃も生存も、天使らがどう出るか次第だろう。
今のところ、天使の攻撃は散発的なものに留まっている。
最初の攻撃で力を使い果たした…というのは楽観に過ぎよう。
おそらくは、律儀にカウントダウンしているのだ。
「未だ天の門は閉じてはおらぬ」>>33とのお告げを遵守するために。
人は弱い生き物だ。
動揺し、天使の側につけば助かると、人間の中でもマチスらに矛先を向ける者が出るかもしれない。]
またな。 セルフメンテも忘れるなよ。
[この通信機は周囲の音をどこまで拾うんだろうと思いながら、リップノイズを響かせて、先へ進んだ。*]