畜生!わかった、わかったよ!
[ 次の瞬間、ぐいと袖で目元を拭い、コンラートはマチスの差し出した手を握る ]
マチス……俺の望みも、あんたの傍にいる事、一緒に宇宙に行く事だ。だから…あんたに、俺自身の魂を預ける。
[ そう、口にした瞬間、握った手が淡く光った ]
え?
『契約が成立したな』
[ それまで、何も言わず、浮かんでいた天使もどきが、さらりと呟く ]
けいやく?
『魔と人とは契約で結ばれる。お前はマチス・プロッツェと契約した。魂を預け、共に在ると』
[ ふわりと天使もどきは天井近くまで浮き上がる ]