人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


正規軍戦士 ツェーザル

― 14年前:辺境伯の館―

[普段はわんぱくかつ粗野で通っているツェーザルも、流石に一人で辺境伯の館を訪ねた時は、借りてきた猫みたいに大人しく、緊張していた。

親父が亡くなり、ガーウェンの家督を継いだ齢12のツェーザルは、これから自分が仕える主君に挨拶をしたいと――辺境伯の館の門を叩いた。

「一緒にいこうか?」という親戚からの申し出は断った。
この身ひとつで、信を預けることになる相手を感じ取りたいと欲したからだ。]

(296) 2016/02/16(Tue) 13:56:14

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