― 中庭 ―
んー?
[もふ探しをしていたところで、声>>286を掛けられて振り返る]
よぅ、リエヴル。
試験の調子はどうだー?
[片手に『もふ用おやつ』と書かれた袋を提げて言葉を返す]
採点なー。学科の教官たちは大変だよなぁ。
[今頃、解答用紙を前に採点に追われている他の教官たちを思ってそんな呟きが零れる。
自分の受け持つ剣術や格闘術に筆記試験はなく、実技を行わせてその場で点数をつけるのみなので、気楽なものだ。
但し、実技試験では候補生たちの一挙手一投足も見逃さず凝視しつづけなくてはいけないので、目が疲れる]