― 少し前・宿屋で ―[突然現れた行商人も快く受け入れてくれた>>263 ……、という風にアルビンは解釈をする。 皮肉にも聞こえる物言いに、拒絶の意はなぜか感じない。 それは彼女の持つ風格からだろうか。 それとも、アルビンの好きな金色の髪を彼女も持っていたから、 つい好意的に受け取ってしまったのだろうか。 いや、それだけではない。 彼女を慕うカタリナの姿を見やり、 村全体を漂う暖かい空気を、全身で感じられているから、 わかったことなのかもしれない。]