人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

―城の一室―

ええ、あなたを思って持ってゆくわ。でも、沢山手折ってしまうのは可哀想だから少しだけ、ね。

[杜若を所望されれば、少女は記憶を手繰ってその花を思い出す。アヤメによく似た濃紫色の花。]

杜若。…なんだかエルさん、あなたによく似たお花ね。
「幸運は必ず来る」わ。

[確か杜若が咲くのは水辺だったかしら、などと考えながら。出された水をお礼を言ってから口に含む。

味気ない水の味に、少女は思い出したようにもうひとつ、提案を。]

お水だけでは味気ないわよね。
私、ここに来る前に茶会の間に寄ってきたの。
そこで紅茶も貰ってくるわ。

綺麗なお花に、温かい紅茶。これで随分気が紛れるのではなくて?

[勿論、血の味に比べれば紅茶も味気ないことには変わりないけれど。それでも水だけよりはずっとマシなはず。]

(296) 2015/01/30(Fri) 13:02:13

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