[やがて治療を終え、引き返そうとしたシロウが、先刻宴に誘ったばかりの懐かしい戦友《とも》の名を口にする]ああ、会った。ほんとにな、あいつの上だけ時間が止まってたんじゃないのか?いや、違うか…[彼は変わっていなかった、けれど、時間は止まる事なく流れ、それを乗り越えて、尚変わらずにあったのだと、そう思う]うん、そうだな。今度一緒にまた呑もうと、誘っといたから。[その時はまた共に…内緒話に、そう、秘密の計画を付け加えて、もう一人の旧き戦友《とも》に、男は愉しげな笑みを返した**]