― 船内2階・西階段付近 ―はは、私はいい人でもなんでもないよ。やっぱりただのエゴイストで。彼女の……サシャの声を聞いてたかった、それだけだ。ま、そんな自分を否定する気は毛頭ないけどね。[首振る星へと、軽く肩を竦めて。]……だろうね。私を呼んでくれれば、それだけでも充分、勝率があがっただろうに。彼女は、そうしなかった。……私としては、ちょっと寂しかったりするけどね。[そうして、闇刈人は僅かに身をかがめ、星の耳元で囁いた。]