――日没前――
……本当にいいの、フリーデル。
[彼女が自室に戻る前、そう声を掛けた。
そう問うのは、今、日が落ちる前でなければならなかった。
ディーターとジムゾンがふっといつもの調子を取り戻せた>>246>>255辺りで、己は席を外し――フリーデルに頼まれたように、彼女の部屋を護っていたものを、外してきたのだから]
カタリナが大事なのは分かった、と思う。
ああやって皆で話しているのに、ええと…
”霊能者”だってジムゾンもディーターも言わなかった。
じゃあ、限りなく本物だろうと言えるって
[初日に、己がフリーデルへと賭けたように。ヨアヒムやアルビンが本物であった可能性ももちろんあるのだろうけれど、カタリナが本物である可能性は一番高く、そしてそれはつまり、今夜カタリナが生きていてくれれば――]
カタリナが――きみの力を証明してくれる、って。
[フリーデルとシモンが対立し決まった道の先で、死者の色を示すことによって]