[ ロウが呼んでくれている>>284霞みかける意識でも、それだけは分かったから。頬に触れる彼の手のぬくもりと、軽い刺激に、重たくてたまらない瞼を、もう一度だけ持ち上げて。] ( だいじょうぶ、だから…しんぱい、しないで…)[動かせない唇の代わり、おぼろな空色の瞳をゆっくりと瞬いてみせてから。ふわりと意識を手放した]