[氷纏う吊り照明、それが天井から離れ、自分の後ろへと堕ちていく。
けれど、後ろを見ることはなく氷の破片や瓦礫の重い破片が粉雪のように舞い立ち上がったとしても
見据える先は着物を身に纏った見習い魔女ただ一人>>280]
生残ることだけが試練なんでしょ?
何も戦う必要性なんて何処にもないと思うけど?
誰の手も借りずに生き延びることなんて無理だと思うけどなぁ。
[まるで逃げるように。けれど、自分を誘いこむ毒蜘蛛のように。>>284
取られた間合いを慎重に一歩一歩進んでいく]
(――……やっぱり、誰だって人狼だって言われれば怒るよね。)
[ただ、惑わす心算は何処にも無い。
あの少年とは誰を指しているのかはわからないけれど
自分のように相手をいらつかせるための意味は含まれて居ないだろうに]