[ 剣が交わった。 ソマリアランの時ほど、美しい戦いではなかった。 双方に迷いがあり、双方に必殺の気迫が足りなかった。 その結末もまた、駆け付けた護衛達によって、マックスが殺されるという、 実に詰まらないものだった。 ] ……。[ その死体に背を向けて、護衛に囲まれながら歩き出してから、 ふと、テオドールは振り返った。 死体が、ゆらりと立ち上がるところだった。 ]