少女 リーザ

── 現在:メイン・サロンのピアノ前 ──

［　ﾎﾒｽｷﾞﾃﾞｽ、ﾓｳﾔﾒﾃ、ｼﾝｼﾞｬｳ

　…とは、流石に言えるわけがなかった。>>281
　"才能がある"と思ってもらっていることは知れずとも>>280
　発された言葉だけで十分恥ずか死に値する。

　文字を通してお褒めの言葉を頂くことはあっても
　面と向かって感想をもらえる機会はほとんどないため
　全く免疫がないのだ。

　とりあえず同意の頷きはするものの
　段々と顔が熱くなるのを感じて
　右手で右頬を覆って目線を逸らした。

　表情の変化があるのに対し
　スクリーンの文字が変わらないことに
　違和感を感じられないといいのだけれど。］