[ 否。本当は気付いていたのだまるで大切な物を守りたいと願うかのような、柔らかな強さを秘めたこの美しい副艦長の事を。…それでも彼女に伸ばしかけた手は抑え込んだから彼女の目に触れる事は無かったかもしれない自分は彼女の守りたいと願う船にとっての裏切り者であったのだから。私にとってのエレンは金馬号を売った人であったから、それも伸ばしかけた手を躊躇わせていた。それが勘違いである事は知らぬままに ]