[手が届かぬまま、将に率いられた騎兵は兵の列を破っていく。最後に告げられたこと>>269にいくらか面喰って、追う足が緩んだ。] …わかった。 やっぱり、へんなやつだな。おまえは。[同じように小さく答えた声は、相手に届いたかどうか。] 戦いが終わって、生きていたら、俺に下れ。 いいな?[離れ行く背へ大きな声を上げたから、今度はきっと聞こえただろう。]