…くれぐれも気をつけてくれ。
道中、万が一の時は王府の軍か騎士団を頼るといいだろう。
[本隊を率いるハーマンにそう伝えれば、
彼らは北へと向かう準備を整える。
反乱軍の目を欺く為に、兵達は武装をせず、
工廠内の非戦闘員の開発部員や、
北島への避難、帰還を願う住民達と協力し、
オプティマへと向かう為、火山の方角へと目指す。
―――もちろん、妻も一緒である。
軍施設が周りに多い為、こんなところに住んでいれば、
いつ被害が飛んでくるかはわからない。
それならば、自分の実家のあるブラバンドに避難して、
身を寄せてもらった方が安全と考えたのだ。]