―少し前・医務室―
[>>237曹長は軍医を探してあの倉庫に辿り着いたらしい。
入るところを見られたのか、それとも開けた時に丁度居合わせたのかはそこからは分からない。
けれどその先は口にする事が憚られた。
女性兵の問いかけへの彼の答えはやはりNO
恨む気持ちは同じ、というベリアンの声色は恨んでいるにしては淡々としているような気もしたが、>>238曹長の大人しくしておく、という言葉には少し安堵する。]
――そうしてくれ。
曹長が助けてくれなかったら、俺はもっと重傷だったかもしれない。
無事に本国に帰ってくれ。
[或いは煙で中毒を起こし、死んでいたかもしれない。
賛同を得られれば書置きを残し、食堂へと向かう。*]