―― クレイエラの森・上空 ――[霧が晴れ、その中に佇む褐色の竜の姿とちらりと見えたそれに跨る男の姿。] ――――…。[あの時見た騎竜師ではない。キアラは女だしこんなごつくはないし、小さい頃から可愛かったしコイツは違う可愛くない。どこかほっとしつつも少しだけ残念な気持ちになり。] 誰だお前。[じっと相手を見ながら言葉を吐き出し。長槍を相手へと突き出し何時でも迎える覚悟を決める。]