なんで、誰もいないっすか。[非常事態で真っ先に向かうは避難経路だろうに。今はこの船の騒ぎが嘘のように不気味に静まりかえっている。] 構わない。金馬の中に同族がいた。奴らもきっと、何かの助けになる。そうさ、急ぐ必要はない。そうであるはずさ。[そうと決まればここに用は無い。粗方の仕事は達した。自分もラグナロクを探しに行かなくては。その時、遠くから足音>>253が聞こえた。一歩後ずさりをすると、敵意がある可能性に備えて懐に忍ばせたものをぎゅっと握る。]