― 世界樹の枝の上 ―[視線の交差は刹那。>>280思う事は通じた、ならばあとは動くのみ、と。そう、割り切って呼吸を整える]んじゃ、行くか……。[Set、と小さく呟き、目の前の大蛇を見据える。スタート直前の緊張感にも似たものが掠めて過ぎる。実際の競技の時に入る、スタート合図の代わりは大蛇の立てる威嚇音。それを合図に枝を蹴って、走った]