ああ。きっとレジーナさんも喜ぶぞ。[お礼を言うと口にしたヨアヒムに、笑顔のまま頷いた。再びヨアヒムを撫でると、会話を終わらせて自分の席に戻る。だからそのあと、自分をちらりと見たヨアヒムに全然気づいてなかった。当然ヨアヒムが何か引っかかりを覚えていることも。ただ、ヨアヒムが冷静だと考えていると知ったら。や、でも若者らしくはないだろうと苦笑したかもしれない。]