そんなものを持って、どうするつもりだ?
戦いの経験はあるのか?
[やはり、仲間の天使を置い逃げるなど出来ないか。
半ば予想通りだとはいえ、>>267光を編み込んだ鎖を
手に取る姿に思わず溜息を吐く。
この技巧天使が戦った姿など、今まで見たことがない。
そもそも戦う力があれば、こんな役割を与えられ工房に
籠っているわけもないのだ。
経験がないなら、かえって足を引っ張るぞと付け加え、
それでも――と己も腰に下げていた鞘に手をかける。]
それでも――、仲間を置いて行くなんて出来ないよな?
[そうだ――もし、この無口な天使がそんな類なら
やはり、そもそも興味など抱かなかっただろう。]