>>255[エドワードに「疲れていたんですね」と言われ、はて…?と思ったのがヴィクトリアの感想だ。記者として多忙の毎日を送る彼女にとって睡眠不足は日常茶飯事だった。疲れていても締め切りに追われ、熟睡などしていられなかったのだ。仕事以外にも熟睡できない理由があったのだが、随分と久しぶりに熟睡できたなと思い返す。仕事中の身である自覚は欠けていたということになるのだが、まだまだ新米なのだと改め、自身に対して内心苦笑する。]
変よね。ここは安全というわけではないのに、自分でもここまで熟睡できたのは本当に久しぶりだったのよ。
[ディーク、イングリッドが加わり、ヴィクトリアも簡単に自己紹介をする]
ディーク、イングリッド。私はヴィクトリアよ、よろしくね。記者として取材へきているの。ヴィッキーって気軽に呼んでちょうだいね。
[イングリッドとの対話を聞いていると同じ業者の匂いを感じたのは気のせいだろうか。情報を聞き出す姿勢がうまいなと内心ヴィクトリアは関心が湧いた。]