人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


タイラント テオドール

 任せたぞ、べリアン。

[ そして、言うだけ言うと、すぐに踵を返した。 ]

 お前も、良い返事を期待している。

[ ファミルの肩を、大きな手で軽く叩き、
 もしかしたら脅しに聞こえるかもしれない一言を落として。

 ……実際は、この商人にさほど期待などしてはいなかった。
 他者の顔色を窺ってばかりいる卑屈な商人。将校の器ではない。
 これから誰にも悼まれずに死ぬ。
 所詮、そういう運命の男だ。 ]

(293) 2014/03/28(Fri) 04:15:33

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