即座にファロンやカサンドラ技官を打ち抜かなかった、 打ち抜けなかったのも、恐らくはそうした甘さでしょう。 それはノトカー…敵指揮官のラムスドルフにも言えることですが。[沸々と言葉の端々に滲むのは、怒りだろう。敵兵に対し情けをかけて、彼ら自身の身を危うくしたことへの。戦場で相対しておきながら、矛盾した想いだとは思うが。場と状況に相応しくない言葉は口にすることなく、本筋から逸れぬようにと、削りながら、言って。]