[これは、別種の素体を魔法的に融合させる新しい死霊魔法で──といった自慢話は手記に書いておくだけにする。この人蜘蛛屍鬼は、動作速度こそ他の屍鬼と変わらないが、多脚と体躯の大きさとで歩幅は大きなものとなり、それが動きの鈍さを補っていた。堅い外皮は鎧であり、武器でもある。脚の尖端は金属の杭にも等しい。 人間部分の意義はというと、相手に与える恐怖のインパクトと──]