― 炎上する旗艦→黄砂の村 ―[移動の提案に返されたのは、同意。>>273とはいえ、この不可思議移動、複数人でもちゃんと作用するのか──という疑問は抱えていたものの。一歩、踏み出した後に感じる、揺らぐ感触。直後、火の粉舞い散る空間は、最初に訪れた人気のない村へと切り替わる]……何度やっても、この移動は、慣れんな。[そんな呟きを漏らして。イルマが無事についてきているのを確かめると、ほっと息を吐き]