い、く、ぜ、オルヒデーエ!
[妙に楽し気な声に、応、とばかりに雷竜が吼える。
羽ばたきの音が響いた直後、雷竜の姿は海坊主の目の前にあった]
いけっ!
[短い声に応じて放たれる雷。
直後の急上昇で上へと抜け、再び雷を落とす。
それから、再度、海坊主の目の前へ。
苛立ちを込めた唸りと共に振るわれた拳をぎりぎりまで引き付けてから、かわす。
そんな挑発的な動きを繰り返しつつ、『ヴィルベルヴィント』の方へと引き寄せて行く]
こちらからのご指名なんだよ、余所見しちゃ困るぜ!
[軽口めいた口調で言いつつ、直接腕へと斬りつけるダーフィトの斬撃に合わせるように紫雷を叩き込む。
怒りの声が海上に響き、その機を捉えたダーフィトが動いた。>>275]