[>>271向けられた不安の視線を受ければ、口中で大丈夫と告げて頷き。
ショックから立ち直れているかと言えば、嘘。]
そ…うだよな、
[>>272男であると本人から補強を受ければ、乾いた笑いが。]
……ああ、そういう…。
重いだろ?そこに置いてくれ。
[>>273そう呼び始めた誰かも、ワンピースを着せた彼の両親にも、恨み言は言うまい。
タライを持った手元を見て、寝台のすぐ下を示す。妙な気遣いをしてしまうのも、エルナが男だと納得はできても、頭が未だ追いついていないせいだからか。]
そういえば、仕立の仕事をしてるのか?
[帽子とケープ付きマントを外せば、長い髪の毛を後ろで束ねつつ長袖のシャツを二の腕の手前まで捲り上げ。
タオルをぬるま湯で濡らし、包帯の内側に覆われていたシモンの足を、傷口の周りから先に、丁寧に拭う。**]