[親友《ファミーユ》が泣くのを見て、そっとその頭をなでる。喉に刺さる、彼女の思いと魂の具現たるレイピアは自分に確かに届いた。だからそれを受け止めるべく、彼女の握り手に添えて優しく握る。約束があるから、自分はまだ死ねない。親友《ファミーユ》がつなぎとめようとしてくれているその命を、自分でもしっかりと手放さないように。言葉は紡ぐことは出来なかったが、その思いの一旦だけでも伝えることはできただろうか**]『久しぶりに、また二人で星空を眺めたいね、親友《ファミーユ》』