[静かに歩み、落ちたままの白に手を伸ばす。ユーリエの肩に一度は掛けられたマント。] ――…一時でも聖女に必要とされた。 それで十分ではないか。[己を宥めるように呟いて拾い上げるとばさりとそれをはためかせ再び纏う。服だけでは隠しきれぬ線の細さもそれで繕えよう。]