― 204号室 ―[移動の途中、洗面所とバルコニーへの窓も確認し。やはりノックをしてから中に入った。既に窓が閉められているとはいえ、其処にある雪。冷えた空気は、それを溶かすことはなく残ったまま。寝台の上に置かれた小鳥>>104。白いシーツの上にいる赤羽が。あの、雪に広がる娘の赤を思い出して目を伏せた。先程と同じように、サイドテーブルも確認し。]