[優しくあたたかな導き手だったと語ってくれていた兄に殺されかけ、殺してしまったというのに……彼はわたしのようには、慟哭と血混じりの涙を流しはしなかったのだろうか…?>>2:304] (なぜ、そんな風に…普通の顔で、淡々と語れるの? )[内心を言葉にした疑問に、昔の話だからと笑む彼>>246が、寄生生物の影響下にある為とは、この時は気づけずに。胸奥の、今はまだ閉じられた箱の中にひっそりと、違和感と胸騒ぎめいた不安が積もってゆくだけ。]