「 ……あ。 」
戦闘が予想される世界で、戦闘を実行するのなら、その攻撃方法というか武器は視線を集める。
だから、今投げた商品には、プロモーション用サンプル"白銀さまふわっとぬいぐるみ"――試作はしたもののコスト面で割に合わず商品化を見送ったため展示専用とされ世に出ない超レアモノ――を結わえ付けていたのをすっかり忘れていた。
「 あ、ちょっと、返してくださぁい! 」
神の尖兵らしい敵は、槍が突き刺さったまま暴れ出して手が付けられなくなった。
動き、熱線を振りまくたびに、結わえた白銀さまがぷらんぷらんと揺れていた。**