...陛下、ここが片付いたら、北部師団の砦に、一度おいでください。陛下を乗せて飛ぶことができたら、シンが喜びます。師団長も、泣いて喜ぶでしょうしね。[ 風の魂を持つ若き主君の心が少しでも、自由になればいいと、願う男の心に沿うように、騎竜がクルルル、と、優しい声で鳴いて、王の頭に首をすり寄せた。* ]